明治時代にお雇い外国人としてアメリカから来日したアーネスト・フェノロサは日本の美術に心酔した。ところが宝のような仏像や仏画が廃仏毀釈により無惨に破壊されるのを目の当たりにする。危機から救うためフェノロサは何百年もタブーとされてきた秘仏の扉を開いた。その型破りな行動と日本美術愛は日本人に自分たちの文化財の価値を気づかせていく。日本美術の真価を再発見した活動は、やがて国宝制度へと結実することになる。