日本に電卓を広め、デジタルカメラや電子楽器、腕時計のG-SHOCKなど、数々のヒット商品を生み出してきたカシオ計算機。その社内で進む「ものづくり復活」に向けた取り組みを取材する。現在、カシオの売り上げはピーク時と比べると半分以下にまで落ち込んでいる。とりわけ2010年代以降に、半導体、プリンター、デジカメと事業撤退が相次いだ。そんな状況に危機感を持って立ち上がったのが、多様な経歴を持つ50代以上のベテラン社員たち。デジカメや電子辞書など、開発に携わった事業からの撤退や縮小を経験し、忸怩たる思いを胸に秘めている。新たに取り組むのは、かつてない「集音機能つきイヤホン」の開発。軽度から中程度の「聞こえにくさ」を感じる人たちをターゲットにした商品だ。自社の調査で40代~60代の約1470万人が対象者となる巨大マーケットだと分かったのだ。番組では、世界初の商品を生み出し続けてきた技術と魂を継承し、新市場の開拓に打って出る中高年社員たちの思い、その闘いの日々を追う。