明治から昭和にかけて活躍した批評家の柳宗悦。まだ西洋の芸術こそ最高とされていた時代に柳は日本各地の名もなき職人の手仕事に、それに劣らぬ美を見出し民藝運動を起こす。活動は沖縄、アイヌ、さらには植民地の朝鮮や台湾にも及んだ。ところが民藝を育む多様な地域文化は戦時体制のもと日本政府が進める同化政策によって存続の危機に直面する。民衆による民衆の美を守るため国家権力と闘った柳宗悦の人生を追う。